令和6年度利賀ダム付替市道整備他工事

現場日誌

2025年08月の日誌

場所打ち杭2 2025/08/28 

掘削作業も完了し、次の工程は場所打ち杭の杭頭処理を行います。


杭頭処理とは、杭の頭(コンクリート)を斫り、杭の鉄筋を露出させます。露出した鉄筋(主鉄筋)に帯筋を取り付け、橋台のフーチングと言われる基礎(土台)との一体化を図ります。


 

まずは、余分なコンクリートを削ぎ落とし、所定の高さでコンクリートカッターを入れます。次にカッターラインの10㎝程度上を削孔し、セリ矢を入れコンクリートの縁切りを行います。上部のコンクリートに玉掛を行い、クレーンにて吊り上げて、上部コンクリートを引き抜きます。引き抜き後は、カッターラインの高さとなるように、エアブレーカーやエアチッパーで斫り、仕上げます。
今回は地中に石が多く点在していたため、杭頭部がきれいな円柱状とならなかったため、余分なコンクリートを削ぎ落す作業に時間がかかりました。


 

杭頭処理が完了したので、コンクリート殻を集積し取り除き、荒れた掘削面を整えていきます。掘削面は河床(川底)よりも低く、水が浸透してきているため、四方に土側溝を掘り水を誘導します。また、水中ポンプを設置し直して、誘導した水を吸い上げます。



土側溝を含め全体的に単粒度砕石を敷き均し、適切に水を排除できたことで作業がしやすい環境になりました。
来週は、均しコンクリート打設を行い、その後は鉄筋の組立作業が始まります。

橋台掘削 2025/08/22 

場所打ち杭の打設が完了したので、橋台の掘削作業を行っております。


現在のヤードの高さから約6.7m下まで掘削します。最初は0.8m3級バックホウで、アームが届く範囲まで掘削します。


 

ある程度掘削した後、掘削穴に0.45m3級バックホウを投入し、所定の高さで掘削します。すると、場所打ち杭の頭が見えてきますので、重機足場の確保するように十分注意をしながら、杭周りを掘削します。


 

杭の周辺には2m級の巨石が6個ほどでてきました。バックホウで引き上げられる物もありましたが、杭と杭の間に挟まっている物もあり、0.45m3級ブレーカー付バックホウを投入し、巨石を破砕しながら掘削作業を行いました。こんなに巨石が出てくるとは思いませんでしたが、なんとか工程通りに掘削作業を終えました。
来週からは、場所打ち杭の杭頭処理(斫り)作業を行います。

場所打ち杭 2025/08/08 

今週は新岩渕橋のA2橋台の場所打ち杭を施工しました。
場所打ち杭とは、本工事は軟弱な箇所に橋台を作るので、地中深くの支持層まで円柱状の場所打ち杭(鉄筋かご含む)を施工し橋台が沈下したり等の悪影響が無いようにします。

 

場所打ち杭の施工状況です。


 

右写真は掘削状況です。そのまま掘削すると、大きな穴になるため、ケーシングという1500㎜の円筒状の物を掘削しながら地面に圧入していきます。



掘削機材のハンマーグラブです。クローラークレーンにて吊り上げ掘削穴に落下させ少しずつ掘削します。掘削作業中を眺めてみましたが、まるでゲームセンターにあるUFOキャッチャーのようでした。


 

所定の掘削深(本工事は約6m)まで掘削を行った後は、鉄筋籠を設置します。鉄筋籠はクレーンにて吊り上げながら次工程である生コン打設を行います。


 

生コン打設時は、ジャンプ台のようなスロープを設置し生コン車を後退させ直接打設します。生コンをそのまま落とすと粗骨材と細骨材が材料分離してしまうため、トレミー管という細い円筒状の管を伝わせ打設します。生コン車の誘導も確実にしっかり行います。

本工事では4本の場所打ち杭を施工しました。施工期間としては1週間強で、あっという間でしたが見ることが少ない工事を管理できました。
次工程は橋台の掘削作業です。